青空泳ぐ真夏の白昼夢(ゆめ)を キミを ボクは忘れない。 熱に揺れる道 いつもの道 空の低さ 届きそうな雲 変わらないことに退屈しては どこか安堵していた このままを生きていたい このままじゃいけないって 終わりなく思考巡らせて 大人になりたくない "この空を泳いでみたい"って キミは無邪気に微笑んで言った 灰色の心に群青が奔った そんな気がしたんだよ ずっと忘れない そっと揺れた日を きっと色褪せない夏を 夢寐(むび)の朝凪と白のカーテン 微睡みからくじらが泳いだ 変わらない日々に幻想(ゆめ)が 生まれ ボクはそれに溺れた このまま揺蕩いたい このまま留めたくて 歩き続けたいキミの手を掴んで 足を止めた "この海の底に隠したんだ" キミは言いながら瞼を閉じた 鈍色の雲がボクらを覆った 褪せて、褪せて、消えてく 『もっと』を望んだ ふとした瞬間(とき)に やっと気づいたんだ キミに理想を見ていた キミはキミでいていいのに "この雲で白く塗りつぶせばいいよ" キミは寂しげに笑った おしつけてたんだ そのままがいいって キミの輝き(いろ)を奪った 『この蒼が全てだ、絶対だ』なんて ありはしない 当然のこと 鮮やかな蒼に ボクにない色に焦がれ キミを縛った 痛みを抱いて 白昼夢(ゆめ)から覚めよう そして願うよ 迷わなくていい キミが夢見たその理想(ゆめ)のまま 描いて