Saint Catastrophe

歌詞

深い緑を抱いて 湧き出づる青湛えて 神に愛されし国 小さくも　美しき楽園（エデン） 迫り来るは　軍靴の音 黒き獅子の影 蒼穹の空に高く舞い上がる 小鳥（とり）たちの囀り 白き祈り胸に 剣を―― 我らの明日のために その身は震え　されどその手 希望強く　握り締めて 飾り立てる　勇気を抱き 死が待つ征野へ　いざ往け 黒い煙にまかれ 赤い炎に呑まれて 遠き落日のように 楽園は燃えて落ちる 歌いくるは　挽歌の音 蘇芳薔薇の棘 澱んだ空を仰ぎ 喉を破る 其は切なる叫び 死して護国の鬼 命を―― 祖国の明日の糧に その身は汚れ　疲れ果てて 傷だらけで　血にまみれて 待ち構える　破滅の時 指の先ひとつ 動かず 揺らめく陽炎 落ちて 祈りすら 届かず 嗚呼 剣を持ち 明日を望み 抗うは過ちなのか？ 愛しき空　深き緑 戻らぬ楽園よ 嗚呼 黒く燃える　絶望の火 焼かれ逝くこの身は謳う 赤い大地　深く刻め 我らが生きた証を