ゆらり揺れる窓に 額をつけて 遠い記憶の色 面影の道 あの日の 私が生きていた この街に 今 降り立つ 誰もいなくなった砂浜は うねる波の音を響かせて 夏の果て ひとり 昔眺める 今を 誇れるのかな、 変われたかな そより揺れる緑 錆びた目印 あの日の 私も好きだった この街の 風の香り 寂しげに漂う汀に 焼けた左足を潜らせて 青の果て もしも 会えるのならば君は 笑うのかな、 悲しむかな 8月の終わりの砂浜に 上書きの足跡 残していく 夕の暮れ もしも会えるのならば君は 笑うのかな まだ夢見る私を 誰もいなくなったこの街で あの日の私の声 探してる 夏の果て また会いに来るからさ次は 誇れるように 約束の日