時々両手が要らなくなる。 切断したくなってくる。 ひたひた押し寄せる空白は、 私の身体を埋め尽くしていった。 なんにもない。なんにもない。 此処は本当に何も無いのだ。 私の代わりはいくらでも居ると そう言われているようだ。 私は弱いのだろうか。 私が悪いのだろうか。 何にもしていないのに 悪者になった気分にもなる。 結局自分を殺せない私は そんな自分に腹が立ち、 身体中を強く殴る。 腹が減り、結局朝ごはんも 食べてしまうのだ。 居なくなっても良いと 思っているはずのに、 生きてしまっているのだ。 なんて惨めなのだろう。 なんて惨めなのだろう。 息を吸う2センチ。 気持ちの良い空気。 ようやく眠気がやってくる。 どうかこの朝よ続いて。 続いて。 息を吸う2センチ。 気持ちの良い空気。 ようやく眠気がやってくる。 眩しい光が差し込んだ。 私はゆけるね。 頭に血が昇った。 どうかこの朝よ続いて。 夢よさめないで。 夢よさめないで。