選ばれた手で何も持たずに 握り締めた手で答えを放つ 正論を事実にする記憶の塊 横切る姿が虚しさを連れて行く 曖昧なようで明確な印 この声と引き換えに君は止まる 見渡す限りの世界は透明 紡ぎ出す言葉に意味は無く 感覚と気配をばら撒く 情熱は消えない何回も吐き出す 知恵と 悪巧み 呼吸を遅く瞼を閉じ光を感じる網膜 行方知れずの生命と取り替えられた 鼓動と波動 壊れない心 容易い言葉 半端な理由 悲しみの涙に疲れた笑顔 暗がりを進み手探りで探す最期 入り口は増えて行き出口は消える 騒ぎ出す不安に優しく手を差し出す 何も言わない声 願いの木を探し 離れないように 辿り着けた場所に繰り返し落ちる 雨粒 最後の場面に向かい始まりの息は 白く 鐘が鳴り季節が終わりを告げた夜 まだ歩みを続ける 僕は登り君は降る 時間を巻き戻して君は安らぎに笑う 守るべきは君の放つ輝く意志 身を焦がせ 闇を消せ 理想を消すなと叫ぶ 意味を繋げと話す 足を鳴らせ 彼方まで聞こえるように 届けられるように 伝えられるように 不安を引きずるように 突き詰めて光って欲しい