「じゃあね」じゃなくて 「またね」と言って らしくないセリフで困らせて わざと歩幅合わせ歩いた 泡沫のように終わってしまうと 知っていながら 「ねぇ?どこにも行かないで」 なんて言葉を濁らせて 「がんばってね?」 久しぶりに見せた 笑った顔は寂しそうで 「次は幸せになってね」 皮肉な君はまた笑った 次の角曲がったら 終わってしまうから 行かないで 「じゃあね」じゃなくて 「またね」と言って らしくないセリフで困らせて 泡沫のように終わってしまった 君との夏に お揃いのマグカップ ペアのシルバーリング 一緒に歩いた廃れた商店街 まだ、まだ、まだ、君と 「じゃあね」じゃなくて 「またね」と言った 泡沫の君はまた笑ってた 強がりを見せた僕も笑った 行かないで それも素直に言えなかった 握ってた手すらも掴めなかった 泡沫のようにすぎる永遠の 夏の中で 「じゃあね」じゃなくて 「またね」と言った 君の言葉を信じたかった 泡沫のような永遠の夏で 僕は待つから