夏物語

歌詞

憧れていたの あの夏を 夕立ち晴れた空 響く声 隣に歩く君はいつも 空気のように澄んでいた 霞んでいたの 君のいる世界は僕には眩しすぎてさ 帰り道 浮かぶ夕日が 影ひとつ映してた 「またね」と手を振る その姿を探している 誰も知らない君を 走り出せ!と心が叫ぶ 嗄れた喉を潤して 何度でも言うよ 走り抜け 振り返らないで 心ゆくまで 分かっていたの 季節は梅雨明けてからもう3週間 それでも僕の胸はいつだって 雨雲がかかっていた 別れ 出会い また記憶が溶け出してゆく 君も知らない この季節 「またね」 と手を振る過去にさよならしてさ 僕も知らない 僕を 走り出せ!と体が叫ぶ 嗄れた喉を潤して 何度でも言うよ 走り抜け 振り返らないで 心ゆくまで 通り過ぎた雨を追いかけて 空に架かる虹を見ていたい 消えてしまう前に切り取って 奥に仕舞っておく僕らの物語 走りだせと誰かが言う 僕の隣に君はもういない あの日の竦んだ足を思い出す 僕に 走り出せ!と夏が叫ぶ 嗄れた喉を潤して 何度でも言うよ 走り抜け 振り返らないで 心ゆくまで 心ゆくまで