君がいた夏は 遠い夢の中 空に消えてった 打ち上げ花火 浴衣の帯が結べなくて 洗い髪も乾かないまま 慣れない鼻緒で少し急いだ 「怒ってるの?」何も言わずに ポケットに手を入れながら 歩き出す君の横顔覗いた 君がいた夏は 遠い夢の中 空に消えてった 打ち上げ花火 かじりついたりんご飴で 口のまわりが赤くなってる ハンカチ出そうと探したけど 射的で取ったおもちゃの指輪 ながめた後で恥ずかしそうに つぶやいた声がざわめきにとけた 君がいた夏は 遠い夢の中 空に消えてった 打ち上げ花火 <♪> 鳥居をくぐり薄暗い中 願いをかける鈴が響いて なぜかおかしくて二人で笑った 線香花火 最後の一つ 丸くなるのをぼんやり見てた 好きなんて言えばこわれそうで 君がいた夏は 遠い夢の中 空に消えてった 打ち上げ花火 君がいた夏は 遠い夢の中 空に消えてった 打ち上げ花火