AWA

空缶と白鷺

201
2
  • 2008.06.25
  • 5:40
AWAで聴く

歌詞

白鷺が一羽 一輪の白菊の様に 汚れた河のほとりで 空缶に埋もれ 静かに 水をみつめてる かくれんぼを知らない 子供が増えたって 誰かが話してた ひとり暮らしの老人達が増えたって 誰かがつぶやいた 僕がこんな風に お前を抱きしめている時に 何処かで誰かが お腹を空かせて死んでゆく ああ いつだって 彼らを追いつめているのは 僕だった そう そのくせに 手を差しのべるふりするのも 僕だった それが時代の正体だと 嘘を承知で 笑える程に 大人を演じ ふと気がつけば 僕は卑怯な顔になった 世論調査では国民の九割が 中位満足してるって 何かとひきかえにこの国も 一流の服だけ手に入れた 僕がこんな風に お前を抱きしめている時に 何処かで誰かが ピストルに射たれて死んでゆく ああ いつだって 失いたくないものたちが多すぎて そう そのくせに 失くしたあとで気づくものばかり それが幸福の証しだと嘘を承知で 悲しみながら 迷いながら それでも 精一杯に 誰もが 現在を生きている 2016年の夏に子供が 今の僕の歳になる その時代は彼に自由に唄を 唄わせてくれるだろうか 卑怯な顔になって生きることに 彼が迷う頃に 僕は何かの 答えを出せるだろうか

このページをシェア

さだまさしの人気曲

さだまさし
の他の曲も聴いてみよう
AWAで他の曲を聴く
はじめての方限定
1か月無料トライアル実施中!
登録なしですぐに聴ける
アプリでもっと快適に音楽を楽しもう
ダウンロード
フル再生
時間制限なし