さよならも 未だ言えず 夢に見るだけ もう触れない 僕らの日々 思い出とかいらないんだ 冗談っぽく戻ってきていいよ ねえねえ 嘘って言ってよ ススキが手を振り笑って 彩る菊が目に沁みて 君が好きだった あの曲だって まだ聴けない 聴けない 君が空に舞った 冷えた秋晴れの日だった 君の温度まで奪った なんで なんて 君にとってはきっと愚問だ 僕ら 代わる代わる手を握って 温かいままの手に泣いた あの日を 忘れないよ 現実なんて 心が拒否ってもう久しくって あの日から時は 止まったようです 君を想うほど 千切れるように胸が痛くて 会いたい ただそれだけ セピアに染まる街並 枯れ葉を風がそっと攫った 皆ではしゃいだ あの頃みたいに また夢で 笑って 君が雲になった その日は雨が降っていて 秋雨が僕を包んだ まるで 君が 泣いてもいいって言ってるみたいで 最後まで冷えることのなかった 君の手の温度が今日も 遺って 抱いていくよ 君の手を握った もう動くことはなかった でも冷えることもなかった みんな 最後まで君の手を離せなかった 今日も 暮れ逝く陽が目に沁みるね 肌寒さもちょうどいいね なんて 馬鹿みたいだ 嗚呼 晴れた日だった 冷たい秋風が舞って 君の温度まで奪った なんで なんて 君にとってはきっと愚問だ 僕ら 代わる代わる手を握って 温かいままの手に泣いた あの日を 忘れないよ ずっと ずっと 忘れないよ ずっと ずっと…