いくら見晴らしが良くても 眼に見えるものは少しも 増えないから 僕は決まったものばかり見ていた 何気ない夕焼けがあった 漠然と憂鬱になった 味気ない感情の機微を表せる言葉が 無かった それでも僕は喋った 僕にできることはそれだけだから まだ君に伝えたいことがあればなぁ 伝え切れるかな 弛む糸 途切れる声 僕はずっと手に持ったコップを どこにも置けなくて 唯 立ち竦んでいた いつだって どこか遠く遠く遠い心同士を繋ぐ 言葉に 僕らは縋っていたんだ 殊更頼っていたんだ いつか止む時は来るけど 雨曝しの今を救ってよ 傘がないから僕はいつまでも 僕のままでいた まだ夢に描きたいものがあればなぁ 描き切れるかな 悩む人 震える人 一人ずっと涙を堪える人 全てを変えたくて また 歌を歌う人 弛む糸 途切れる声 僕はずっと手に持ったコップを どこにも置けなくて 唯 立ち竦んでいた いつだって どこか遠く遠く遠い心同士を繋ぐ 言葉に 僕らは縋っていたんだ 殊更頼っていたんだ