空に浮かぶわたあめぐも 去年の夏祭りを思い出す 風鈴を揺らす夏風 君の香り 一緒に運ぶこの季節がやってきた こんなうだるような暑さに 何か足りないのは蝉の声 どうも駆け足で訪れた夏は 僕の心をせかしているようで 花火 浴衣姿の君 はしゃぐ姿を遠目に眺め 何か物足りない気がしてひとり 帰り道線香花火に火を灯す 終わりを告げるチャイムが今日は 始まりを告げる合図になり 海のさざ波の音だけがほら 包み込む世界に溺れてしまいそうで 来年も同じような暑さの 夏がまたやってくるかな ねえ 夜が長くなる季節がきたから 今年はもう タイムカプセルにしまおう