廃れたお寺の前ではもう 据えた匂いの坊さんが経を読む お供物は 盗まれまくってる 娘からの手がみは海に沈んだ ゆらゆら揺れている ここにはもうもののけはいない いない いない いないばあ 夜空を見てご覧あれ あれは百鬼夜行 あかりを絶やしちゃいけないよ 哀れに思っちゃいけないよ お手手を合わせちゃいけないよ 後ろを振り向いちゃいけないよ 日の暮れたオレンジの道はもう 子供が走って帰って誰もいない 最近では神隠しとか言ってね あの娘を攫った影法師がいるよ ほら 君の足元にも ここにはもうもののけはいない いない いない いないばあ 退屈だから 人間のふりをしてそこにいるよ ここにはもう もののけはいない いない いない いれないんだ 追い出されたなら僕たちの すぐ後ろにいるんだよ あかりを絶やしちゃいけないよ 哀れに思っちゃいけないよ お手手を合わせちゃいけないよ 本当を聞いてはいけないよ 彼らを信じちゃいけないよ お家に招いちゃいけないよ お目目を合わせちゃいけないよ 後ろを振り向いちゃいけないよ
