教室の窓 黒髪が揺れる 今にも消えそうな横顔に恋した 袖元隠す様に自分の存在さえも 隠した 〇の無い出席簿 誰があの娘を救えたのだろう 誰があの娘を笑顔に出来ただろう 茜に染まる下校の道 声をかける事すら出来なくて 放課後の空 理数系な君を 心の数式で解けたらなあ 僕には到底難解だったようだ 吹かした煙の様 真っ白さ 何があの娘を壊したのだろう 何があの娘を追いつめたのだろう 陽はまた昇り繰り返す 死にたがりで生きたがりな君でも 風の噂で聞いたのさ あの娘が援助交際してるんだとか そんな事 今はもうどうでもいいさ 一つだけ言わせておくれよ とりあえず今は 「生きろ」