懐かしい なんてさ 言われたくなかった 忘れていく方が普通だ と聞こえるから 青春と呼ぶにはあまりに不格好な 自己表現の先 僕らは歳だけ取った 音楽を辞め損なって 君と聴いた NUMBER GIRL は 二十代の僕らにとっての 栞の一つくらいになってくれるかな 今時 CD なんて古くてさ 誰も捲らない歌詞カードの片隅に 綴られた焦燥感は忘れ去られていく 言い訳みたいでさ 美しくないから イヤフォンの内側で革命の日を 待った 未来ではとっくに廃れているのかな 歪ませた ギターに特に意味なんてないさ コンパクトな人生設計 君と聴いた NUMBER GIRL は 二十代の僕らにとっての 付箋の 代わりくらいになってくれるかな 「今時 なんでサブスクしないのかw」 誰も気付かないMVの一コマに 込められた劣等感は掠れ 消えてしまう 君となら ずっと もうずっと 夢見ていられそうだ きっと もうきっと 我侭言えないが ずっと もうずっと 夢見ていられそうだ きっと もうきっと 我侭言えないな