誰もいない白い「海の城」ペンキはがれ 手すりの上で昼間に 空をながめていただけ 日々のくらしの中で 人と人がすれ違う ただでここに居座るのは ただの自分なわけで 目の前通りすぎた 雲の雲の色 日々のくらしの中で 人と人がすれ違う みどりのパンツにはきかえ 窓を開け 部屋を出る 誰もいない午前 誰とも話さない午後 誰もいないこの夜に ここには自分ひとりだけ 時間に追い越されながら 次の町を探しに行こう みどりのパンツにはきかえ 窓を開け 部屋を出る 今から部屋に帰っても 夢のかけら拾えなくて ここにいてもしょうがない 広い広い場所へ 誰もいない白い「海の城」ペンキはがれ 手すりの上で昼間に 雲の雲の雲の色