眠れない雑踏の中で ネオンは光り 騒めく 明日が近付く気配に 急がされて 今日をなくさないように 僕ら走り続ける 夜の中 理由なら後付けでいいから 冷たい風を感じるままに 上がる体温 つかまえて 澄みきった月が照らしている 透明な迷路に囚われて 出口を諦めきれない 痛みさえ抱えて 夜明けを待つんだ 浅くなる呼吸 嗚呼 擦れた踵がヒリヒリする 引っかかったままの言葉 振り払うように 今日に縛られないように 僕ら走り続ける 明日もまた 時計のように回りつづける 掴めそうで掴めない景色 探している いつでも カラフルな光が眩しくて シンプルな色彩求めてる おやすみ、にはまだ早くて 深い夜の底に潜っていくんだ 嗚呼 昨日に落とした 目印を確かめて もう戻れないこと 知りながら今日も手を伸ばす 真円に近い 今日だけの月 明日を照らしていく ずっと走り続ける 夜の中 理由なんかなくてもいいから 抑えきれない気持ちのままに 今の僕をつかまえて 悩んで悩まされて悩んで 絶え間ない摩擦に囲まれて それでも諦めきれない 痛みさえ抱えたまま 行くよ 滲む影 追い越して 褪せない日々を目覚めさせて この地球を僕らが回すように 自由な足音は響いてゆく 新しい鼓動を感じて このまま 果てのない夜空の下で 進む僕ら 今夜を越えていくんだ