山笑みの記・高木正勝 「めぐみ」 こぶし うぐいす 梅 さくらんぼの花 山つつじ 峠の桜 あ〜 花びら 風に乗せ わしの心が はちきれる みみず 土のにおい さわがに おたまじゃくし ぶと とかげ くまんばち しまへび(の主) あ〜 いのちが やってきた 大風 吹いてきた 雨 小雨 大雨 虹 かたつむり 田んぼに映える空 かえるのうた ほたる ほたる あ〜 ハマちゃん 傘さして あじさいの顔が 揺れていた せみ ひぐらし 川遊び 入道雲 草刈りの汗 すいか あ〜 みんなで水 背負って お掃除に あがるよ あなたに 誘われて よっこらしょと 行くよ 高い空 祭 真っ赤な夕陽 稲穂の海 ススキのうた カキ 栗 (たぬき いのしし) 猿 あ〜 みなみな 熟されて 私も真っ赤っか あんたも 真っ赤っか <きみが がめぐみは ありがたき> 白い 白い息 雪 かじかむ手足 あしあと 秘かに眠る (静かな)山々 あ〜 みんなで 縄なって お蜜柑も つけるよ 明日は 雲晴れて 雪どけみんなで笑ったよ