さよならをいうまえに もう一度思い出して 雨降る春の夜 いつか傘もすてて 涙ぐみ交わした 初めてのくちづけ このままこうしていたい いつもいつもいつも どんなときでもと 誓ったあの言葉 十時の鐘の音を そっと聞きながら あれから夏もすぎ 今もう冬なのに くちづけしてしてきた二人 たとえ会えなくても それでもそおっと 名前をよびながら 十時の鐘の音を そっと聞きながら さよならをいうまえに もう一度約束して 遠い国へ行って いつまた帰るやら 手紙さえ書けない 旅が続こうとも お願い忘れずに きっとくちづけして あなたのなかの 私のおもかげに 十時の鐘の音を いつも聞くたびに いつも聞くたびに いつも聞くたびに