「じゃあね 手紙書くね」 それしか言えずに ふたり 通いなれた道を 黙って歩くのはじめてだね 日差しゆれる坂道 遠ざかる君に 手をふる 忘れない 制服で駆けぬけた 若葉の日々 忘れない いつか思い出だと笑えるかな どうか今だけ 時よ止まれ 君が好きなものは いつでも私も好きで 心曇る日には 海まで自転車走らせたね 永遠など どこにもないと 分かってても 痛いよ これから あと何度別れを知るんだろう これから 幸せな涙もあるんだろう 決して戻れない 時の中で 今 飛行機雲 ほら ああ スタートライン描くように 伸びてく まぶたを閉じたとき はじまりの合図 聞こえた 忘れない 制服で駆けぬけた 若葉の日々 忘れない いつか思い出だと笑えますように ひとつ深呼吸 行こう 明日へ