静かに座ってると 空気の音と 血のかよう音しかしない 暗い午後だが 動くものに目を奪われ 壊した玻璃の 花瓶がずっと泣いてる ひと一人の持つ軽さ重さ ふざけて重ねた からだの温かさだけじゃ 君が何か伝えようとしてたこと 今では何にも 思い出せなくなってるよ こんなおぼろげなこと 誰にも言えずに 静かな窓の外 誰の指か 跡がついてる 暗い午後だが 久しぶりに会える人らの 視野から消えてく 優しいまま疎遠に ふとこの手にある暑さ寒さ 昨日今日 すぐには 変えられるものじゃないけれど 君が何か忘れようとしてたこと あの時 素直に 聞くことができていたなら そんな当たり前のこと 今さら言えずに こんなおぼろげなこと 誰にも言えずに