今日も今日とて 父母がくれた この足を踏み締め 大地を歩く つま先を見れば ボロボロの花が 悲しい顔もせずに こちらを見ている この気持ちを歌にしたい 道に咲く花のように強く生きたい なんて言えない いまさら言えない 今日も今日とて 祖父祖母がくれた この瞳は世界を 鮮やかに見せる 恋をすれば かわいいあの子 いつまでもずっと 見つめていたいよ この気持ちを歌にしたい 目を閉じれば 瞼の裏にあなたがいる なんて言えない 今さら言えない 夏が過ぎて 寒い冬が来て 悴む手をポケットに入れて歩く 変わらぬ景色 変われない僕は 「今年は雪降るかな」心で呟く この気持ちを歌にしたい 降り注ぐ雪が 見慣れた街を白く染める なんて言えない いまさら言えない 生まれてくるのが遅かったのさ みんなみんな全部 使われちゃったのさ 砂浜に書いた名前 波がさらっていく なんて言えない いまさら言えない 笑った顔も泣いた顔も 全部好きだよ なんて言えない いまさら言えない いまさら言えない いまさら言えない
