やさしさの まにまにそっと 雲の狭間 差し込む線状の 光を探す 紡ぐ路地と 遠い記憶 線と触れて 揺れる 木目の図を なぞる指と 君のひとみ そっぽ向いて 地を踏むと じゅわっとにじむ 点は動く ただ先へ 滴るとき たとえば 綺麗な 景色を 探しまわって 気付くライン 青い絵が 映る水たまり 反射する 時間と 息づくサイン さびしさの まにまにそっと 一人ギュッと 辻褄合わせた 川を探す 削れる石の 変わる記憶 面と触れて 擦れる 散らばる点を 結ぶ指と 君のひとみ そっぽ向いて 脚をつけると じゅわっとしみる 線はどこ あたらしく 引かれるとき たとえば 無名な 景色を 探しまわって 気付くライン 門出か 走る水滴 反射する 過去と 息づくサイン 曖昧な そのからだ 導かれた 先で 新しい 場所で待ってて うきあがる 点と線で つなぎとめる そばに違う時間 音の頃 線に触れて ひきとめられ はね返った 帰る場所を思い出した