こんばんはお月さん そんなつもりじゃなかったんだ 夜風が身に沁みる でもつきあってくれるね こんばんはお月さん そんな筈じゃなかったんだ でもつきあってくれるね 明日の朝まで 風呂屋の煙突いやに長く これじゃ一日長すぎる 思い出すことさえつらいよ 夢を見ようにも眠れない あの坂道を登ったところ 一番星が見つけられる うまくやれると思ってた 夜道がもっともっと暗けりゃ きっと煙草の吸いすぎなんだ 嘘をついてたわけじゃない 恥ずかしがり屋なんだね 知らないままでいたかった こんばんはお月さん そんなつもりじゃなかったんだ でもつきあってくれるね 明日の朝まで 上り電車下り電車 どこへでも行っとくれ そうさここはガード下 まるで逆立ちでもしてるみたい 両手両足豆だらけ 誰に会いたいとも思わない うまくやれると思ってた 今からでもあやまれるなら 冷たい風に吹かれて揺れて でも酔っぱらってなんかいない こんなに口を開けてるんだ もっともっともっと恋をするんだ こんばんはお月さん そんな筈じゃなかったんだ でもつきあってくれるね 明日の朝まで ゴミ箱バケツが笑ってる 靴の底なら悲しかろ 信号待ちだよ立ちん坊 鐘がなるなる通りの向こう いつだって消えることは できるんだ このズボンのポケットの中 うまくやれるはずさ 電信柱なんでもお見通し 月の光にもぐりこむんだ このままどこか連れてっておくれ 酔っぱらってひとおどり ほらもう夜明けだよ こんばんはお月さん そんなつもりじゃなかったんだ 夜風が身に沁みる でもつきあってくれるね こんばんはお月さん そんな筈じゃなかったんだ でもつきあってくれるね 明日の朝まで