すっと溶けて はっと無くなった あっという間に 茜の季節に 雨が降って すこし思い返す 金色の陽射し 柔らかい眼差し 夏の香りが過ぎ去っても 同じものが見つかりますように 捨てずにしまった 小さなメモ いつかはまた出ておいで ただ巡り 忘れてゆく 残ったままになった香り 赤く染まる 君を見てた 打ち上がる花火のように 過ごしたこと 夕暮れは 続いてた 降り忘れた雨が 風に乗って 振り出しに戻ったような 同じ気持ちをつかまえていて 君の灯りは 消さずにいてね 秋のしじまが問いかけたら 静かにそっと抱き寄せる ただ巡り 忘れてゆく 残ったままになった香り ゆらり揺れる 陽炎の中を 二人で走ったような日々を 思い出して 夕立が包んでた 強く 永遠を握りしめた 透き通ったように見えた 美しいね 元気でね いつまでも 消えない川が 心の底 流れてゆく 赤く染まる 君を見てた 打ち上がる花火のように 過ごしたこと 夕暮れを愛してた