寂しげな視線が 輪郭をうつして 夜の街目覚めはじめてる 行くあてもない人 煙に消えたなら 忍び寄る嘘にのまれる 吐き捨てるだけの生業は 通りすがりに絡み寄生する こうしている間に朝が来てしまえば 何も 壊れやしない 歪む心も 作り笑いうかべ ナイフ探すあいつ 迂闊には近づけやしない 争いに疲れて 逃げ出すだけのあいつ それもまた許される 自由という名の厄介な 時間がやたら俺を苦しめる ヒールにさえなれず今も彷徨って 何も 掴めやしない ビルの隙間で 終わることない 深い溜息 信じ合えた遠い日々を 苦笑い持て余す 冷えきった喉の痛みで 白く むせぶ くだらないしがらみの中で 泳ぎ覚えたばかりの少年 いつしか荒れ狂う波にのまれたら 闇に 潜む 自由という名の厄介な 時間が青色影に突き刺さる 噤んだ口に縛られる俺たちの 居場所 わかりはしない 何処にあるのか 光失い 渇く心も