離々たつぼくらは、 罅に溶けて底に着いた。 唯々なる情を編む。 有る四塞、浮く気息。 模造を結う日々だけが、 ぼくを埋めてしまった様だ。 ないものねだりの、 反故は透けて、とうに呑んだ。 翻す矜持が 毀れた錠を叩く。 痛い、痛い、だけの虚無と、 日々を重ね積もった今日だ。 嗚ー呼。 もしもぼくが消えた世界では、 歴史がどこかちょっと変わるとか、 あって僕が残した「生」のさ、 証左があればいいと願うのに。 目を瞑った奥の思想では、 ぼくを切り抜いている様がさ、 汚れた絵画掃除に同義と、 また環状線上に殺すのだ。 玻璃、映る貴方は、 甚く甘い奇禍を演じている。 裏。染まりゆく画に、 溺して常を噛み。 固定した時間を、 唯に、重む、日々を。 ただぼくが普通の在り方を、 求む最低限度の権利を、 倦み探し求めていたのに、 いつのまにかもう追えなくなった、 ぼくの日々に、 貼った奥の模造紙を、 剥がすことにすがったその意味を、 見いだせなくなっていた今日を、 このまま死にゆく情に委すのだ。