昨日はごめんねと言葉が浮かぶ 忙しない雲の流れに 惑わされないように 遠くのあなたを思ってる 靴紐が揺れて雨を弾く 水たまりを飛び越えて歩く 終電が行けばあたりは暗くなる ファミレス前の信号機の赤が クソみたいな目眩を引き起こした 夜は少し長く風が寒く 導かれるように 深い海の底で目が覚めてまた光を 探している ときどき寄り道のつもりが どこか帰れない気分で 雨の匂いに気付かされ また浮かぶ君の優しい顔 夜になると静かな大通り 僕にだけ降ってくる通り雨の中で キラキラ光る水の飛沫 洗い流してくれないか どこにも行けなくなっちまう前に 夜は少し長く風が寒く 導かれるように 君の声が聞こえたような 昨日はごめんねと言葉が浮かぶ 忙しない雲の流れに 惑わされないように 遠くのあなたを 風に吹かれた雲は流れて さまよう街はどこか 見慣れない景色で 通りを濡らした雨の匂いが変わった 頃に あなたが待っている