紫陽花の上踊る 水滴を小指で撫でながら 君は僕に話した 「出かけるのは次にしよう」 僕は空覗き込んで 無言で傘を閉じたら君は はっとして傘を開いたまま 投げ捨てた いつもマリア… 空 指差し 「虹が!虹が!」とはしゃぐ 僕は興味無いフリをして いつも君の笑顔見てた ココロココロトキメク アイシテルの意味を初めて知った気 がした 「今日からは私がしばらく年上だね 」 飾り気ない白いホールケーキに 大きなロウソク2本立てた 子供の様にはしゃぐ二十歳(キミ) 「祝ってくれてありがとね」と いつもマリア… 「別れようか」 何故に何故にあの時 心にもないコトバを告げた 桜散らす雨の中で 君は 君は 涙を流しながら 無理な笑顔見せうなずいた いつもマリア… あれからもう 時が時が流れて 今年もほら紫陽花が咲いた 今日の雨は妙に懐かしい ぽつりぽつりと響く傘の中で思い出 す君を いつもマリア… いつの間にか雨が止んだ 虹が虹が 架けてく 愛してるの意味を思い出した気がし た 明日で君と同じ歳だね