空はまだ明るくて 静けさに影落とし 黄昏 茜のまにまに やがて八千代に 仕舞う方舟 いつまでも遊んで暮らせたら 遠くへ逃げ出してしまいたい 夏の終わりの薄羽織 飛んで火にいる秋の虫 飽きるほどまで 語り明かして ふう せめてこの夏を あの日に歩いた 飽きるほど感じた 草の茂みの匂いさえ 忘れたくないよ 明日への片道切符 秋がほのかに香り 向日葵はしなやかに沈み 真夏の泉に 少し湿り気の匂い 嫌な嫌な 通り雨さえも もう少し 潮風とともに 真夏のわだつみに あと少しあと少し 未練残してる 嫌だ 嫌だ 仕舞い忘れた 忘れたくないよ 明日へと沈みゆく太陽 秋が近づくこと 次第に気がついてた 忘れたくないよ 明日への片道切符 秋がほのかに香り 日溜りはにこやかに緩み