急ぎ足の雲を見てる 騒めく胸と気のない空 口笛は頼りなく 君のもとに近づくようで遠くなる ファインダー越し微笑む 色褪せないふたりは ノスタルジーが街をゆけば あの日の君の影を残して 見上げれば遥か 夕凪が訪れて 読みかけの小説のように 止まったままの時計の針に触れたら あのワンシーンが蘇る ファインダー越しに揺れる うかない夢華火は すりガラスに消えた君を 探し歩いて 声を枯らして 行くあては遥か シナリオと踊る風のフィルム このワンシーンが途切れぬように 色を塗って 時をかけ繋ぐ光 エンドロールの先へ ノスタルジーが街をゆけば 潤う季節育んで ファインダー越し微笑む 色褪せた写真から あの日の君の声が そう、今 僕に届いて聞こえているよ 見上げれば 遥かな日々 遥かな日々