鏡の中の宣戦布告

歌詞

色を失くした街のポラロイド ため息さえも形にならないほど 透明だった 夢の抜け殻が転がる部屋で 錆びついた情熱に埃が積もるのを 眺めていた 「なりたかった自分」はいつからか 分厚い本の栞みたいに過去に 挟まったまま ページをめくる指が重たくて 同じ今日を何度もリピート 再生するだけのプレイヤー だけど心の奥底で くすぶる小さな火種が 「まだ終われない」と囁くんだ 嵐の前の静寂 鏡の中の君に告ぐ これが最後の夜明け前だ 砕け散ったプライドの破片を 拾い集めて もう一度走り出せ 失くした物語の続きは この手で描くしかないんだ 涙のインクで綴る決意表明 ゼロからのリブート 「諦める」という言葉の甘い響きに どれだけ心を 委ねそうになっただろう でも傷跡だらけのこの掌だけが 僕が戦ってきたことを知っている イヤホンから流れるノイズが 僕を責め立てる誰かの声に聞こえて 耳を塞いだ 平気なフリをして笑うほどに 胸の空洞に冷たい風が吹き 込んでくるだけだった Yeah, check it. 過去の栄光なんて重いだけのArmor 脱ぎ捨てなきゃ飛べないぜ To the future 理想と現実のギャップに眩暈 でも立ち止まった場所からしか 見えない景色もあるはずさ セーブポイントはもうない コンティニュー不可のOne life なら失敗さえも糧にして 自分だけのルートを切り開け 自己嫌悪のループは今日で断ち切る 鏡の自分に今、宣戦布告 止まっていた秒針がカチリと音を 立てて 身体中を新しい血が巡り始める 予感がする 涙の向こう側に揺らめく 本当に欲しかった未来の輪郭 偽りの笑顔の仮面を剥ぎ取って ありのままの声で叫べ 誰かのせいにしてた 昨日までの自分に別れを告げるんだ 夜明けの光で刻む誓いの言葉 ここからがリブート 一番の敵はいつだって 諦めることを正当化しようとする 自分の弱さだった もう逃げない この痛みごと抱きしめて もっと高い場所へ 飛ぶための翼に変える アスファルトの隙間に咲く花に いつかの自分を重ねて少しだけ 笑った どんな場所からでも陽は 目指せるんだと 教えられた気がして空を見上げた A-ha, The final chapter. 取り戻すのは過去じゃない これから創り出す未来の自分自身 後悔の数だけ強くなれるなら 無駄な涙なんてなかった ロスト＆ファウンドで見つけた Answer それは「自分を信じる」 という単純なPower モノクロの世界に火をつけろ 燃え盛る情熱が俺の道標 震える手で握りしめたのは 誰かの期待じゃない 僕が僕であるための たったひとつの希望 鏡の中の僕が笑う 「よくぞここまで来た」 と言うように 壊れた心の羅針盤が 再び北を指し始めた 失くした物語の続きは ハッピーエンドに決まってるんだ この胸の鼓動が叫ぶファンファーレ 完璧なリブート