雨上がり蹴る水面鏡 畦道揺れる景色 十六夜数え幾つ重なって 溜息滲む空に 惑う情動その合間に この浮世が傷んでいく 刹那の別れ際に 声も心も震えている 黄昏 遠く暁に去りゆく伸びていた翳り 変わらぬ寂寥の思いも 共に去ってくれないか 潮鳴り響く水平線 月夜に嘆く独り 何も成せぬ葛藤喰って朧朧と 日捲り焦る許り 伝う星霜過ぎる儘に 死に往く一片 悲しき命の定めに美徳を求めて目を 背ける 東雲 淡く鮮やかに過ぎゆく色褪せた契り 惑い無き光芒に焼かれて枷を 切ってくれないか 誘う陰陽(いんろう)その狭間に 然るべき存在を見つけ出す 此の世の何処かに或る光 人は陽炎 時は玉響 心乾いて火が灯る 黄昏 遠く暁に去りゆく伸びていた翳り 光る有彩色の瞳が 見据えるその景色は
