海岸を二人歩いてた 潮風の香りと砂を噛む靴の音 季節外れの海には誰もいなくて どこまでも二人海辺を歩いてた 二人ではしゃいだ頃もあったよね 遠い未来の景色さえそこにあった 何処からか聞こえるラジオの音に あなたは少し顔を硬らせた たくさんの人が語る たくさんの未来に あなたは惑わされて迷路の中 僕はといえばただひたすらに 傘も持たずに雨を待っていた 海岸をひとり歩いてる あの日から遠い場所の珊瑚の海は 二人で歩いてた海とつながってる 僕がだけがまだ海辺を歩いている 海の水をコップに汲み上げて そこに何が含まれてるか 確かめてみようか そんな現実に夢中になれば 信じるものも 見つかったかも知れない たくさんの人が語る たくさんの未来は 通り過ぎた後に確かめればいいのに 記憶も霞んで覚えているのは 取り留めない昔話をしたこと 海岸をひとり歩いてる あの日から遠い場所の珊瑚の海は 二人で歩いてた海とつながってる 僕がだけがまだ海辺を歩いてる 僕がだけがまだ海辺を歩いてる