西の空にまだ星が残る冬の朝 凛として乾いた空気を深く吸い込んで さあ行くんだ 旅は始まったばかり 歩いても 走っても 休んでも ときどき戻ってもいいから 遠回りしても 迷っても けがれても 汚してしまってもいいから どうかその旅をやめないで 荷物はバッグ1つだけ 大事なものは全部君の中 いつだって取り出せる どこでも どこにでも連れていく 道は険しいけれども これから出会う人々や 春を待つ道端の草や花 氷の下で流れる川 そして やがて広がる街明かりでさえもが 疲れた君を癒してくれるだろう 激励の歓声も心ない言葉も 上手く聞き流して 笑われても 涙こぼれても 大切な人が君の元を去っても 君が決めた事 誇りに思って いつか君が 誰もいないゴールで その旅を静かに終える日が来ても 耳を澄ませば聞こえるはず 空から降り注ぐ祝福の喝采と 君を包み込む天使達の歌