その時だけの女 まつげ伏せながら奴が言う 愛が欲しいのあなた ぽつんと呟く奴の言葉 窓の高いこの部屋で 乾いた花を作っちまった俺 雨が激しく降ってたあの夜 そうさ あん時が始まりなのさ 待たせるだけの女 紅茶入れながら奴は言う 男嫌いになるかも おどけたはずの奴の涙 風も通らぬこの部屋で 乾いた花を作っちまった俺 優しい言葉をかけることさえも そうさ照れくさかっただけなのさ 泣かせるだけの女 ドアを閉めながら奴が言う 一人相撲はもうイヤ 振り向きもしない奴の背中 西日のあたるこの部屋で 乾いた花を作っちまった俺 愛なんてセリフを一度も吐かずに そうさ 奴を愛していたのさ 愛なんてセリフを一度も吐かずに そうさ 奴を愛していたのさ