「花飾りが少なくて寂しいね」 と母親が慣れない黒いネクタイ どこに居ても所在はなく お見送りで雨降り 長いクラクションに耳鳴り 去っていくところです 通り雨に 傘が並んで まるでそれは花咲くように見えて その光景がなんか泣けてきちゃって なんか、花飾りのようで 雨空にささる煙突のゆらめき 思い出す 笑い声だとかおてんばだったなとか もう 調子はどうだい? お変わりないかい? 春が終わりを告げる雨模様 通り雨に傘が並んで まるでそれは花咲くように見えて その光景がなんか 泣けてきちゃって なんか、花飾りのよう