駅のホームで 君を見つけた 乗り込む人に 紛れ込むように 揺れる電車で 目が合ったとき 時間よ止まれ なんて願った 最寄駅の改札口 先に抜けてゆく君 同じ場所で 同じタイミングで 振り返ったんだ ドラマみたいな 二人のストーリー 何かが始まり告げた これから起こること全て フィクションにしちゃ重すぎる 偶然が重なって 生まれたものが 恋なら僕は落ちてしまったみたいだ 改札前で 待ち合わせして 君は簡単に 僕の手を引く 本気じゃないと 分かっていたよ 当たり障りのない 会話が弾む 駆け引きとか 得意じゃないのに 深入り出来ない空気 適度な距離 曖昧な関係を 保っていたんだ ドラマみたいな ハッピーエンディング なんて理想とは裏腹 このまま都合のいい人なんて ノンフィクションだから嫌になる 必然的な偶然があるのだとしても この恋はもう 終わらせなきゃいけない 最後のシーンだけは この胸に閉まっておくよ 僕の中では いい思い出だったから ドラマみたいな 二人のストーリー 静かに終わりを告げた 1クールでは おさまらない ノンフィクションは そんなもんでしょう この二人の続編はもうありませんが 一つ言えるのは 二度と振り返ることはない 二人にとって これがハッピーエンドでしょう