どうしようもない事が あると初めて知った日 丘にある大きな樹にもたれ 二人で座っていた 争い合う国に住む 僕らが恋に落ちるなんて 想像もしていなかった 君だってそうだろう この大きな樹はずっと 長い時を生きている 生まれる前の僕らの事も 知っているかもしれない もしも生まれ変わったら この大きな樹の下で 偶然出会う事から この恋の続きをしよう 君に向かって誰かが 笑顔で「はじめまして」と 声をかけて来たなら それが僕だから 君の髪の色が好きだ 君の瞳の色が好きだ 君の話す言葉が好きだ どれも僕のとは違う 互いを認め合えずに 争い合ってばかりいる 人間をこの大きな樹は どれくらい見て来たんだろう 次に生まれて来るときは 平和な時代がいい 悲しい事なしでも幸せを 感じられる僕らがいい もしも生まれ変わったら この大きな樹の下で 偶然出会う事から この恋の続きをしよう 二人の上を風が 渡って葉を揺らす音 まるで優しい雨が 降って来たみたいだ もしも生まれ変わったら この大きな樹の下で 偶然出会う事から この恋の続きをしよう 君に向かって誰かが 笑顔で「はじめまして」と 声をかけて来たなら それが僕だから 声をかけて来たなら それが僕だから