< ♪ > 徹夜続きの 捜査の途中で 生まれた息子が今日旅に出るという ほとんど会話も 無いまま暮らした 妻もいつしか 年老いたことにさえ 気付かず 自分の咳で 目覚めた夜の 煙草の匂いが 染み付いた仮眠室 ツィードの上着を 布団がわりに 少し痛む肘に掌を当ててみた一人 正義という名前のために 家族を犠牲にしてきたこの俺が 子供のために法を犯した 犯人(ホシ)を責められるだろうか 彼の手首に手錠をかけても 心に手錠は かけられない < ♪ > 休みもとらずに 働き続けた 古いタイプの 刑事と噂された それを誇りに頑張り通した 仕事よりも大切なものなど 無いはずと思ってた みぞれ混じりの張り込みの中で 犯人(ホシ)の家庭の 窓の灯りが何故か うらやましく見えたその時感じた このまま刑事で居続けることなど もうできない 正義という名前のために 家族を犠牲にしてきたこの俺が 子供のために法を犯した 犯人(ホシ)を責められるだろうか 彼の手首に手錠をかけても 心に手錠はかけられない 辞表を胸に タクシーに乗った 旅立つ息子の背中が見たくて みぞれは雪にいつしか変わり 刑事は一人の年老いた 父親に変わった ライ ライラライ ライライ ライラライ ライライ ライラライ ライライ ラライ ライ ライラライ ライライ ライ ライラライ ライラーラライラーライ ライ・・・・・・・・・・・・・・ ライ・・・・・・・・・・・・・・