水のない海原に船を出して 少しも動かないと嘆いている 当たり前が 今は無いのが解らないのだ 自由じゃなくなってからも 生活には波風立ってて 欲しくないのに あれもない これもないと嘆いている 当たり前が 今は無いのが解らないのだ 自由じゃなくなってからの戯言 そんな言葉の手紙を 読まないで破り捨てた午前二時 刻―刻と駄目になる自分は 真夜中に現れる でも英雄は歌っている 骨になって尚 「生きたい」の歌 寂しい 哀しい 苦しい事を キミは愛しいと思えるかな? 地図はない海原に船を出して 真面目な太陽はいつも嘆いている 当たり前が 当たり前じゃなくなるのは 不自由じゃなくなってからも続くよ どんな言葉の手紙も 読まないで破り捨てた午前二時 刻一刻と駄目になる自分は 真夜中に現れる 曇天に響いたのは 胸を裂いて出る生きたい声か 乏しい 疾しい 悔しい事を 何故 誇らしいと思えるのさ? 子供の頃と同じ様に 我が儘で創る謎の心話 栄養が与えられて その謎は解けていく 水のない海原に船を出して 少しも動かないと嘆いている 当たり前が 今は無いのが解らないのだ 自由じゃなくなってからの戯言 航海は続いていく 闇を持って尚 眩しい者と それは それは 正しい事で 何の当たり前より偉大だもの そして 英雄は歌っている 胸を裂いてでも生きたいと歌う 寂しい 哀しい 苦しい事も いつか愛しいと思える迄