国道はおりからの 雨と宝石のしずく ヘッドライトはカミソリのように アスファルトさえ切り刻んだ 鍵もかけずに出てきた アパートがちょっと気がかり でもこころに鍵をかけたのは あんたと別れてたせい ここから天国は遠くの街 その門を叩いたものは 二度と帰らない まずしかった青春 肩をならべて震えた部屋 おきざりにされたろうの人形は あんたが愛したあたし ふとすれちがった風が 涙を乾かしてくれたこともある それを幸せと呼べたのかどうかは 今でもわからない たどりつきもしないのに 身構えて立ち止まるのはやめよう こころに鍵をかけたままの みにくい生き方も ここから天国は遠くの街 その門を叩いたものは 二度と帰らない ここから天国は遠くの街 その門を叩いたものは 二度と帰らない ここから天国は遠くの街 その門を叩いたものは 二度と帰らない