ゆるやかな坂道を のぼりつめたこの広場で 人の波にもまれながら はじめて君を識(し)った ふりかえれば長い道程(みち) 二人が出会う日まで だから今は 陽光(ひかり)の中 君のために生きている 眠れぬままに時はすぎ さまよい歩く夜の径(みち) 南から吹いてくる 季節の風とすれちがう ふたつの星が寄り添う 夜空を見上げていたら 君が倖(しあわ)せであればいいと 知らずに涙 こぼれてた 夢みたものが知らぬまに 淡く消えることがある いつの日か別れが来ても 君を忘れずにいよう 狂おしい空の青さよ 両手を拡げていたら 祈る心はふるえながら 君住む街(まち)へ 駆けてゆく