マモン・レヴィアタン「え〜っ!人 間界からあいつが帰ってくる??」 アスモデウス「うん!今度やるパー ティのサプライズゲストとして来る みたい!」 レヴィアタン「ま、 マジかぁ…!!」 アスモデウス「バルバトスとリトル Dの立ち話、 たまたま盗み聞きしちゃったんだよ ね」 マモン 「間違いないのか?」 アスモデウス「“あの子”って明言 はしてなかったけど、 兄弟達が喜ぶゲストだって言ってた から、きっとそうだよ!」 マモン 「ふーん、 そうなんだ…」 アスモデウス「でね、 これを思いついたわけ」 アスモデウス「あの子が来るのを知 らないはずの僕たちからプレゼント を渡す逆サプラーイズ!」 レヴィアタン「ほう!」 アスモデウス「プレゼントはこのぬ いぐるみ!これね、 メッセージを吹き込むことができる んだ!」 レヴィアタン「僕たち兄弟全員で吹 き込んでくって訳ね」 マモン 「あいつがまた人間界に帰っても、 俺たちがいつもそばにいる的な?」 アスモデウス「そう!寂しい時にい つでも僕のスペシャルメッセージが 聞けるなんて最高でしょ!?」 レヴィアタン「ナイスアイデアだけ ど…。これは相当恥ずかしい…」 アスモデウス「まずは僕がやるね! いくよ、321…」 アスモデウス「寂しい?大丈夫。 離れていても僕らは繋がってる、 それはまるで『自転車のチェーン』 のように強く」 アスモデウス「だから一人じゃない よ。 感じて!僕らの『ラブバイシクルチ ェーン』を!」 アスモデウス「はい、OK!」 レヴィアタン「何、 ラブバイシクルチェーンって!?」 マモン 「てか、自分の思いを よく堂々と人前で言えるよなー」 アスモデウス「じゃあ、 次はレヴィいこっか!」 レヴィアタン「えっ僕っ!? ちょっと待って…」 アスモデウス「いくよ、321…」 レヴィアタン「えっあ、 え…あの…えー…えっ…えー・ええ ・えー・ええ・え・え・えーええ・ えー…」 アスモデウス「モールス信号みたい になってるから。 解読するためにあの子がモールス信 号の勉強始めちゃうよ」 レヴィアタン「何話せばいいかわか らない!」 アスモデウス「しょうがないぁ。 惜しいけど、 僕の『ラブバイシクルチェーン』を あげるよ!」 アスモデウス「レヴィのメッセージ として、吹き込んでいいよ?」 レヴィアタン「いや、 それはいいや…」 アスモデウス「遠慮しちゃってぇ。 じゃあ得意分野を生かすのはどう? アニメとか」 レヴィアタン「なるほど…。 それならできるかも…」 アスモデウス「じゃ、いくよ。 321…」 レヴィアタン「花ルリたんの大親友 ・大判焼きのおーちゃんが、 クリームになるために、 クリーム転生大王を探す旅に出たん だけど、 結局見つからずに帰ってきた時、 花ルリたんに言った言葉覚えてる? 」 レヴィアタン「『今回はクリームに なれなかったけど、 花ルリちゃんのことを想っていっぱ い泣いたからアンにほんのり塩気が のって美味しくなれたよ!』って言 ったんだよ」 レヴィアタン「くっそ尊いし!!泣 いたし!!!ボクたちもさ、 きっと今泣きながら美味しくなって るところだね」 レヴィアタン「頑張ろう!タイチ先 輩の『自分の持ち味信じていこうぜ !!』の精神でファイトー!」 レヴィアタン「いけた!」 マモン 「別人かよ…」 レヴィアタン「きっとこれで伝わる はず」 マモン 「伝わらねーよ!」 レヴィアタン「そういうマモンはど んなメッセージを入れるんだよ?」 マモン 「何も入れねーよ。 あいつに送るメッセージなんてねぇ し」 アスモデウス「しょうがない…。 マモンに僕の『ラブバイシクルチェ ーン』あげるよ」 マモン 「間に合ってます!」 レヴィアタン「一人だけ欠けるのも 変だし、何でもいいから入れなよ」 マモン 「ちっ、 しょうがねぇなぁ…」 アスモデウス「行くよ。321…」 マモン 「あ、あれだな…。 いなくなってからも…。 たいして変わらねえし…。 一生戻ってこなくても…。 全然平気だぜ…」 マモン 「ハッシュタグ、 頭にだけは気をつけろよ!」 アスモデウス「何今の!? 全然励ましてないし!最後のハッシ ュタグもよくわかんないし!」 マモン 「いいんだよ、 これで…」 レヴィアタン「僕は…」 アスモデウス「ダメ!録り直し!」 マモン 「いいんだよ…」 レヴィアタン「わかっちゃった…。 メッセージの真の意味が…!」 レヴィアタン「『ハッシュタグ、 頭にだけはきをつけろよ』とは、 つまり頭文字!」 レヴィアタン「『あれだな』の『あ 』、 『いなくなってからも』の『い』、 『たいして変わらないし』の『た』 、 『一生戻ってこなくても』の『い』 、『全然平気だぜ』の『ぜ』」 レヴィアタン「続けて読むと『あい たいぜ』!」 アスモデウス「ちゃんとしたやつ入 れよう!」 マモン 「いいって」 レヴィアタン「マモン……。 きもい」 アスモデウス「『ラブバイシクルチ ェーン』あげるから」 マモン 「いらねーって!」 アスモデウス・レヴィアタン・マモ ン「つづく!」