Track by適正手続きの保障
柔らかい朝日に包まれて 電車の揺れに身を預けるように あの子の髪が揺れている 7:20発のこの電車でしか 君に会うことはできない 一度炭酸の抜けたコーラに 再び刺激が戻ることはないが 退屈だった僕の日々は このひとときだけ輝き出す 放課後もその髪の美しいフォルムは 崩れないのか? と問いたいけれど 名前すら知らない現実だけが 僕の胸を締め付ける それでもその毛先に 朝の光が絡む度 僕は美しさの意味を知る 呼吸さえ忘れハッと息を飲む その瞬間が何より愛おしいよ