ねぇ 言葉を並べてよ どうして? 置き去りにしないでよ あなたの 言葉を聞かせてよ 夢の跡 あの日の話をしよう 僕らの夜が融けてゆく 過去話は 未来や希望を 慰めてる 痛いな今日も 日々を増すごとにまた募る情景 四季巡るたびに色褪せる風景 幻みたいに消えたりしないでよ ただ 二人の春は過ぎて 五月雨の夜 二人だけになる 夜 寂しげに降る 二人だけの ある 夜 ただ 言葉を並べても 今日は 僕だけの曇り空 もう 二人は息を止め 響く雨音 だけの 寂しげな夜 また季節は 移り 巡る 五月雨の夜 一人だけの夜 降る 思い出だけ 残した 置き去りの狭い部屋 また 来る夜
