すれ違うことに慣れたの シワ寄せ俯いた君の表情 今までは少し狭いって思ってたけど 今では広い隣の片側で 次第に消えていくお互い交わす言葉 埃をかぶった写真立ての「ふたり」 君の眠る顔も思い出せなくなって 聞こえもしない寝息数える夜 あの日の想いはこんなにも 世界の淵で蹲っている 2DKの感情残像が 真っぷたつに分け隔てている 今日もまた「ふたつ」違うシーン 僅か数センチの厚い壁 震えた声をちゃんと絞り出して 『私、あなた... 上手く愛せてますか?』 浅はかな想いはこんなにも 目眩くスピード 砕け散った わたしの感情残像は もう片方で愛を叫ぶ いつか描いた 夢のその先に 君がいないこと わかっていようとも 閉め切った部屋で 今でも願うけど ドアは開いて 進むしかないこと