微かな呼吸が 背骨をかすめ 不気味に膨張した夜を思い出させる あの誰かが起こした停電 今も怯えている 足の裏をなぜる 手 手 手 シーツに残る波の痕跡 呪いも 祝福も 同じ語彙の変型 火を灯した 0.001秒間のシェイプ 鋲で刺したように 消えぬ憧憬 また すべてが 止まってしまったみたい 石の中に流れている 水 水 水 (隠れている) セラミクスのトーテム 刻まれたマークは永遠 繋がれた祈りだけ 訪れる時を知らせている I feel…… 凪 死体のように硬直してる 不埒なビルヂング 音のやんだ街 焼き切れた時代のサーキット 定められた感受性と 悲劇的な諦念 脆いガラスの抽象 抱いて起きた 7AM なまぬるい 汗がしがみついたからだ あなたの触れた跡が 膿んだように赤く疼きだした それは錯乱? 若く老いた血の巡る肉のなか 落ちた 夢の陰影か また すべてが 止まってしまったみたい 石の中に流れている 水 水 水 (隠れている) セラミクスのトーテム 刻まれたマークは永遠 繋がれた祈りだけ 訪れる時を知らせている I feel…… 凪 (いそぐ いそぐ いそぐ いそぐ)