多面体、鏡面 いたいけな少年がここにひとり 物語 音の中に閉じ込めて 羽ばたくbutterfly 連鎖反応 あなたを抱きしめてた 怠惰になる度 思い出すのは 時計の効用 あの日の残像 指で止めた秒針に 意味なんてなくて因果律 昨日と違う人を 好きになっちゃうのは 残念だけど罪じゃないよね 心臓、勝手に跳ねてんの 螺子を巻いたら 僕が生まれて 不安と高揚 溺れながら 息をしてよ 雷鳴 突き刺す 脳天 惨憺 求める肯定 長板で定まらない 無数の面 貼り合わせた人間 多面体、鏡面 いたいけな少年は影も形もなくなり 悪魔にすらうれやしねー魂 羽もがれたあとに 嘆くのが気持ちいいの 結局は音色 心臓鬱低音 恋の終わりはいつも 突き抜ける秋の空に似た 寂寥だけを置いてさっていく夏 「懺悔の数だけ深みが増すなら あたしはあなたでもっと学べるね」 わずかにずれていった会話 悪魔が運んだ僕らを彼方に 反射した瞳 もっと大胆に 見せたことない面まで見せちゃお 二秒前の僕とはもう違う 二秒後の僕とももう違う ビスを抜いても もう止まれない 不安と高揚 溺れながら 息をしてよ