ゆうげの匂いに誘われた 夕暮れ染まる公園 「ここにいたんだね。 うちに帰ろう」という 野良猫の声 無くしてきたのが多すぎて 何から話すべきだろう 同じメロディが頭から離れないよ 困ったね。 なんでもないことが 幸せになっていたこと 気づけないまま 今日が終わる前に 黄昏になっていく頃 僕は泣いていた 赤くてブルーになっていく 下北の街に溢れ出す音色が 桜に混じり 熱く語り合う酒の席 いつかの蝉たちの夢 少し寂しげな金木犀香りをつけた 鈴虫 誰もいなくなり積もりゆく 雪のように歳をとる なんでもないことが 幸せになっていたこと 気づけないまま 今日が終わる前に 黄昏になっていく頃 僕は泣いていた いっそこのまま連れ 去ってくれればいいと 思うほど綺麗 今日が終わる前に 黄昏になっていく頃 僕は泣いていた 赤くてブルーになっていく あなたもこの空を 赤くてブルーになっていく あなたもこの空を見てるかな